百色眼鏡

1年遅れで興味を持ってしまったので、一気に楽しむことができる。ま、これはひとつの幸せだ。椎名林檎作品のハナシ。

CASSHERNのせいなんだよな、これは。映画内に「茎」が使われていて、それをサントラを聴くことで知り、何度も聴き込むうちに「性的ヒーリング ~其ノ参~」が気になり、DVDを買い、観る。そこでの「茎」の映像は今思えばダイジェストだから、元が気になる。調べる。すると「百色眼鏡」がもともとの作品だった…。こんな風にたどってる人もひょっとしたら少なからずいるのかもな、なんて思う。

昨年発売されていたのはもちろん知ってはいたのだが、心に引っかからずにスルーしていた。どうしてたんだろう、俺。まぁその頃は椎名林檎の曲をあまり聴いてなかったのはあるけど、関心低すぎだったな…。

以上、逆順で作品を味わっているということの説明だったのだけれど、「百色眼鏡」を観れば、3rdアルバム「加爾基 精液 栗ノ花」を聴きたくなるのは必定。時をおかず購入するであろう。

で、「百色眼鏡」を1回通して観てみた。これを観たうえで「茎」のPVを改めて観ると、細かいところまで実に趣き深い。大正末期から昭和初期にかけての時期に存在したかも知れない、人象・風景へのロマンチックな思い入れを綺麗に映像にしていると思う。テレビ以外のものは大概ある、適度に近代化された時代だもの、国内の社会状況や世界情勢なんぞを排除すれば、古き良き時代だと提示することができるんですな。でもコレ、本当にカンヌ映画祭に出したんですか…。勢いというか、スタッフのパワー、凄いな。探偵役の小林賢太郎氏の書生風のいでたちがとても素敵だと思った。

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