土曜から徹夜して、寝ないで10:20からの「SURVIVE STYLE 5+」を観に行って、観終わってまっすぐ帰ってきました、会社に(苦笑)。仮眠を取る前に感想を書いておきます。ちょっとトゲトゲしいかも知れませんが眠気のせいではありません。
実は「観たい」と思った瞬間に広告批評の記事も読むのを止めていたしネットでの情報集めもしなかったので、新鮮な気持ちで観ることが出来ました。だから逆に、作品が進むにつれてある種の落胆も味わっていたのです。
<以下、何を書いてもネタバレになってしまう…。最小限に留めようと努めてはいるのですが、ごめんなさい>
つまらなかったワケじゃないんです。キレイな表現技術には感心させられたし、思いがけずまたもスクリーンで出会えた貫地谷しほりちゃんは可愛いし、三輪明日美ちゃん(「ちゃん」って言っても、もうお子さんがいらっしゃるのね…時の流れるのは早い)の○○○○○○姿はキュートだったしで、ちょこちょこと切れ間なく楽しめました。
ただ、この作品はファンタジーというか不条理の連続。「なぜ」「いかにして」その状況が生まれているのかの説明は無く、いきなり状況のみが与えられます。CMのスタイルですな。リアリティに立脚していないから、物語が展開していっても登場人物にちっとも感情移入出来ないのです。俳優がマジメな演技で「どうして…」なんて言っても、こっちが訊きたいよ、って感じで突き放してしか見れない。小さな子供が変わり果てた親への思いを独白しても、『トータルでギャグを仕立てたつもりなのかなあ、でも笑えない。ましてやホロリとも出来ないよ』となんだかしょぼくれた気持ちでいました。
ま、話の進み方が単に自分の好みには合わなかったってことだとは思います。暴力表現が多いのは受け入れるとしても、人の命をずいぶん軽く扱っているなあという印象が強くて、落ち着きませんでした。主要な登場人物の中では、しほりちゃんの家族のみが純然たる被害者で、他はほとんど犯罪者。でも法には問われないし、焦るそぶりもないし、罪を犯すことに対する良心の葛藤なんてハナから存在しない。それが私には受け入れられない。「こんなファンタジーなんてイヤだ」と、作品世界に心がシャッターを下ろしちゃいました。
こんな感想で申し訳ない!(って誰に謝っているというのか)
次は10/16公開の「恋の門」が気になっているところですが、予告編を観るだに、突拍子もない表現で楽しめそうです。今回の映画はもしかしたら、私にとっては不条理ドラマに対する免疫(!?)を作るのに重要だったかも知れません。
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