たまには、めったに書かない、リアルな暮らしの中での心の中身を書きましょう。とても恥ずかしいけど、いつか振り返る日のために。
職場を今月退職する女子社員がいるんです。もう3年も一緒に過ごしてきて、このままの日々がずうっと続いてゆくものだと勝手に思ってた。割と可愛くて、年の差は下手すりゃ親子ほどもあるけど、性格温厚、人に接する態度も穏やかで。このコがいるから会社に行くのが楽しかった、というのは正直ある。しばしば(有難いことに)持ち込まれてくる私の見合い話が壊れても壊れても、心のどこかに淡い、いわば担保としての彼女の存在があった。別に付き合ってるわけでもないのに都合のいい、私の心の安定剤のような彼女の存在。
そんな、ぬるま湯のような状況にも終わりが来る。先月末に、たまたま二人しかいなかった夜の事務所。掛かってきた電話への彼女の応対が実に堂々としたもので、この3年で本当に向上したねと褒めたところ、俯いて「…お世話になりました」と一見トンチンカンな返答。「4月で退職するんです」。思わず「え?」と聞き返し「ショックだ…」と嘆いてしまった。それから彼女に直接何かを言うわけでもなかったが、胸の中の想いが抑えきれなくなって困った。やりたいことを見つけた彼女の勇気ある決断を讃え、励まし、新しい道へ送り出してあげようという思いと、オレを捨てていなくなるのか、という自分勝手などす黒い想いがムチャクチャになって錯綜していたのです。情緒が不安定になるのは辛うじて避けることが出来たとは思うが、家に帰れば頭に熱が上ったようになり眠れない夜もあった。こんなこと本当に久しく無かった。
思い起こせば入社当時、歓迎会で先輩からの「今いるメンツで誰好み?」ってムチャな質問に私の名を挙げてくれたんだ。驚き、笑ってごまかしつつも、好意を持ってしまった。おいらは典型的な惚れっぽいブサメンなんだから、いつでもSTK化しちゃうんだから気を付けないとね……。優しかったのは業務を円滑にするために必要だったからで、オトコとしての私を見ていたわけじゃない。そういや、他の話題豊富なイケメンたちとの会話時に見せる笑顔を私にはなかなか見せてくれなかったっけ。仕事の話以外ほとんど私から振ることなかったし。緊迫した業務の依頼やミスの指摘など仕事で緊張させてしまう場面の多かった私に対しては、ほんわかムードでもなかったんだろうな。
改めて書くととても気持ち悪いな。ホント気持ち悪い。いやはや、何度もあったチャンスに告白して彼女の気持ちを引き寄せようともしなかった報いなんです。自分でも成り行きは容易に想像出来る訳です。否定され関係がぎくしゃくするのが怖くて、波風立てず安穏な会社生活を維持したいばかりに、行動しないという判断を下してました。
まぁそんなわけで、昨日まで悶々としてたんです。あぶないね。まぁ、他の女子社員も私が彼女をどう見てたかとっくに感づいていたようで、ここ数日は事務所に自分を彼女と二人きりにさせないようにしていることすら、なんとなく分かりましたよ。ま、昨日あたりは、最初で最後のデートに誘う選択肢すら、帰宅する寸前まで真剣に検討してましたけどね。と書いてみて客観的に読むとつくづく気持ち悪いな、オレ。
今日、ひとりで過ごした休日にゆっくりじっくり考え直しました。結論。こんがらがっていた想いは捨てました。縁がなかったのです。唯それだけなのです。
当たり前ですが彼女には別の道があり、それを満喫する自由がある。私の道と彼女の道がお互い近づいて並行し、今、離れてゆくだけのこと。これまでの諸々に感謝の気持ちを捧げ、笑顔で送り出します。彼女が気持ちよくステージを移り、次の場所で輝けるように。そして私の未来のためにもね。もう、この件ではグチりません。
コメント
送別会帰り。基本的に……(交際相手として見てない)。以上。
清々しい確認っぷり、俺。
あ、グチらないって書いたのに(苦笑)。
でもめげない。次だ、次!(これまた苦笑)
はなむけに歌った曲。「いつまでも変わらぬ愛を」「走れ!ペンギン」。どちらも織田哲郎曲。完全に自己満。
周囲の『もっとメジャーな曲やってー』との声で勝手に入れられた「会いたかった」鬼気迫る熱唱。でもまぁ、それでいいのさ