自室チェアのガスシリンダーを交換した話

日常

 3~4年くらい前からでしょうか、部屋で座る椅子のガスシリンダーにへたりが出てきて、勝手に座面が沈むようになったのです。『ドスン!』と結構な音が出るので、親には何をやっているのかと思われていたようです。別の椅子を買ってきて使っていたこともありましたが、慣れ親しんだこの椅子にまた戻してだましだまし使っていました。家具店やホームセンターなどに行って新しいものを物色するもどれもしっくり来ないのです。時間ばかりが過ぎていきました。

 ある時、ガスシリンダーのみの交換が出来得ることを知りました。これなら格安で修理の目的を達せられるではないですか! 2月中旬に買って、届いたのは3月初旬。ガス封入品の発送ゆえにか特有の事情があるのでしょう、製造地の中国から届くまで約ひと月が掛かりました。もちろん買う時から到着時期は提示されていたのでノーストレスでしたよ。

 

 まずは調子の悪いシリンダーを椅子から外さなくてはなりませんが、中学生の頃の工作で使っていた木製ハンマーではビクともしません。

 

 4年ほど全くいじっていない父の物置を漁って、金属製の大きなハンマーを持ってきました。かなり酷い錆ですが、新聞紙を敷いて対処。板を挟んでシリンダーの底部を叩き、脚部から外しました。キャスターが先に全部吹っ飛んでいきましたが、あっと言う間に動かせました。ハンマーをこの時うっかり左の薬指に当ててしまい、少し腫れています。

 

 座面部からシリンダーの銀色部分を抜こうとしますが抜けません。奮闘すること数時間、ネットの動画を片っ端から見て試します。もう板を当てたりとか当て布したりとかすらまどろっこしくて、ハンマーでガシガシと叩きました。しかしどうにも外れなくて、プラスチックのカバーが邪魔で取り外したくなり、本来必要のないシリンダー基部の分解までしてしまいました。ドロドロの油とともに出てきた内部部品のひとつが割れており、近年の不調はきっとこのせいだったのではないかと推測。

 

 とある動画に、部品を叩くことなくパイプレンチを使ってスマートにねじり外している場面がありました。『これだ!』と思いましたが家にはパイプレンチがありません。クランプを使って回そうとしても滑るだけ。

 

 ここはやはりパイプレンチを使ってしっかりシリンダーを噛ませてでないと回せません。ホームセンターへ走り、買ってきました。

 しかし、全く動きません。この時私は左手首が腱鞘炎、右腕がテニス肘という状況でして、あまり腕力が入らない事情はあったにせよ、本当に困りました。シリコンスプレーをかけても改善せず。仕方なく、隣家のご主人に相談して力を貸していただきました。レンチの柄に長めの鉄パイプを嵌めて、テコの原理で力をかけたのです。

 ようやく外れたシリンダーには、面状に錆が付いていました。おそらくはがっちりと金具に固着しており、叩いて外せるレベルではなかったようです。隣家のご主人に感謝でございます。(その後改めてお礼に伺いました)

 作業を終えるまで半日以上かかりましたが、新しいガスシリンダーに取り替えた後は新品のように快適です。体に馴染んだ椅子をこれからも使い続けられそうで嬉しく思います。

 

 この記事のためにスクショを取ろうと見てみたら、買った時よりも価格がちょっぴり上がっていました。いい時期に買えたのかな?

 450ポンドというのは約204kgのこと。重たい私でもさすがにそこまで太らないでしょうから、”高耐久”の言葉の通りになるべくいい状態を保っていて欲しいと願っています。

 

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