DVDをレンタルしてきて、昨日の夜に観た映画「エンバー」。
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2009/10/23
- メディア: DVD
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永遠に続く真っ暗闇の中、人工の光に頼るその町の名はエンバー。状況設定に勝手ながら多大なるセンス・オブ・ワンダーを期待していたのだけれど、まぁあまり期待しすぎるべきではなかったか。小学校高学年くらいより上の子供と見るにはちょうど良いかも知れない、ちょっぴりダークがかったファンタジー。白熱電球のストック量は何年分を想定していたのか、鍛冶屋もなくて農具以下各種器具の補修はどうするのか、冷暗所に置かれていたとしても200年経って驚異的な粘着力を保つガムテープ俺も欲しい、などなどツッコミどころは多々あるけども、日本じゃお目にかかれそうもないこういった話を映画で観ることが出来るのは大いなる幸せ。ありがとうトム・ハンクス。
世界観は小川一水の小説「ギャルナフカの迷宮」(「老ヴォールの惑星」内に収められた短編)や、もっかシリーズ展開中の長編「天冥の標」を彷彿とさせます。取替えの利かないものに依存する社会のありようが実に興味深い。設定状況は異なれども「天冥の標」とは社会の依存対象がまんま同じで面白い。話はそれますが、「天冥の標」は「宇宙のランデブー」における”ラーマ”内部みたいな状況が描かれているのではないかと思っているのだけれど、如何。
エンバーのストーリーをじっと追いつつ見つめていたら、主演のシアーシャ・ローナンが何とも可愛く見えてきた。まだ15歳ですと! 人懐っこい表情が印象的で、これからが楽しみな女優さんです。
日本では2010年新春に公開される予定の映画「ラブリーボーン」にも主演するそうで、観てみようっと。話は重すぎて泣いてしまいそうですが…。
「ラブリーボーン」公式サイト http://www.lovelyb.jp/
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