「スカイ・クロラ」を観た

先日、市内の友人と会った時に「好きそうだから」と持って来てくれたのが「スカイ・クロラ」。震電のような飛行機がビュンビュン飛んでる映画が公開されると知ってはいたので、その原作本ということで有難く拝借した。

スカイ・クロラ (中公文庫)

スカイ・クロラ (中公文庫)

少し読み始めてキルドレとは何かがおぼろげに見えてきた頃、ひとまず読むのを止めて映画を先にしようと思った。正直、小説にあまりのめり込めなかったのでビジュアルから入ってみようと考え直したのだ。

昨日、映画を観た。

(以下、どう感想を書いてもネタバレを含むと思うのでひとまず伏せる)

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CGの描写力に圧倒される空中戦のシーンを除き、自分の中であまり面白い作品だと思えていない。会話劇の部分はいささか退屈だったし。しかし、矛盾した言い方だが、不安定ゆえに興味が引かれる世界観ではあった。そのあたりを簡単に、メモ的に書く。

・子供の姿をしたキルドレなる死なない生命→永遠に続くモラトリアム

・企業による戦争→空軍力の限定行使(海軍力の示唆として空母は出てきたが)。陸軍力による戦闘がなく、占領もない。戦争目的が不明確(一種のショウ?)→決着が求められない

・ひっきりなしにタバコを吸い(口唇期の強調?)ビールを呑み、娼婦と遊び、どこが子供?→大人の定義が示されない

・繰り返しの物語→無間地獄  // (映画鑑賞後に読んだ)原作と異なるラスト。物語を見守る主体の変更

……何か別の作品のテーマに見えてきちゃった。こりゃ庵野カントクが予告編作りたくもなるか(ってか本職の進行が遅れてるのにそんなコトしてる場合なのかね?)。

第二次大戦末期頃の日本計画機とドイツ計画機を融合したかのような航空機のデザインは見事だし、空戦機動の息詰まる描写はさすがに大したもの。これを再び見るためだけに、ビデオ化されるのを待ってみるかな。