土日に観たもの

おはようございます。いやァ週末の苫小牧は天気も雨がちで、新旧とりまぜてDVDをレンタルしてきて映画三昧でございました。以下、チラリと感想なんぞ書いてみます。

・「マリー・アントワネット」(2006)

慣れない環境に投げ込まれた孤独な女のコがいかに生きていったかを淡く美しく描いた作品。舞台(本物のヴェルサイユ宮殿!)も衣装も豪華絢爛で、溢れる色彩はこの上無く眼福でありました。フランス絶対王政下の宮廷での暮らしを垣間見るようで非常に興味深かったです。着替えやら出産やら、ホントにあんな感じだったのだとしたら、驚きだなぁ。

フランス革命が進む中でようやくドラマチックになるかなと思った所で(『さぁ、フェルゼン伯爵出てこ~い』と思った所で)終わってしまうのは、監督の美学だったのかな。ひとつの時代が終焉を迎える所をギロチン処刑の場面くらいまでは描くものと思っていただけに、ちょっと拍子抜けではありました。

・「太陽」(2005)

前々から観たかったもののチャンスに恵まれず、今回ようやく観ました。こちらもひとつの時代の終焉を描いたものですね。ロシアで作られた映画で、公開当時は好意的な見方をされ注目も集めていたと思います。観てみればストーリーの大筋は穏やかなものでロシアの人がよく調べたものだなあとは感心しました。歴史的事実の間違いも、状況の異様さを際立たせるためにあえてした意図的なものかも知れない。何より、外国人が当時の日本の様相をどのように捉えているかが伝わり貴重です。

ただ、日本人から見てどうにも違和感というか、居心地の悪さがあるのは否めない。演じている役者さんたちは、台本を読んでそうは感じなかったのだろうか。いま我々はこの映画を、歴史を土台にしたファンタジー作品だと余裕を持って受け止めることが出来ますが、いつかは昭和天皇の伝記映画を日本人が作っておかないと、この映画が真実だということに国際的に落ち着いたりでもしたら悲しいと思います。もろもろの事情を考えるとまだまだ時間が必要な気がしますが。

映像の表現としては、昭和天皇の見た夢の中に出てくる、魚の爆撃シーンが印象的でした。あれは悲愴で美しかったです。

・「監督・ばんざい!」(2007)

久々に腹を抱えて笑いながら観た映画です。アホだなぁ~と思いながらも、イカれた世界に連れてってもらいました。企画のスクラップ&ビルドで進んで行く作品としては、こちらは音だけですが「NEON GENESIS EVANGELION ADDITION」の「ドラマ『終局の続き』(仮題)」を思い出します。映像でこういうタイプのコントの集合体みたいのが見られて、とても贅沢な気分になり楽しかったです。それにしても、鈴木の杏ちゃんすっとぼけた役で可愛いかったなぁ。なんかモヤモヤしてきたので、Melo(以下略)

・「アルゼンチンババア」(2007)

正直あまり期待してなかったんですが、思いがけず、良作だったんですね(失礼!)。観た後で爽やかな気分になれた映画です。原作も読んでみようかな。ただ、お父さんの葛藤の理由の掘り下げと、最終的な和解へのプロセスがあっさりしてたせいで、ラストの娘のセリフを聞いていささかムズムズしてしまいました。マッサージ屋のエピソードを削ってでも、そのあたりは詳細に描いて欲しかったです。

それにしても、堀北真希ファンにはたまらんでしょうね。顔のアップは多いしセーラー服姿もむやみやたらと多かったし。私? もちろん、たまりませんでしたよ、ハイ(苦笑)。とある場面に合わせて一緒にビール飲んじゃったい。

あと、映画ではないんですが、ラーメンズの小林賢太郎氏プロデュースのお芝居「PAPER RUNNER」(2004)のDVDも観てみました。マンガ誌の編集部の中で繰り広げられるドラマを描いたものですが、飽きさせない構成力に感心しつつ、食い入るように観てました。他の作品のDVDも色々と観てみたいと思いますわ。久しくナマの舞台そのものを鑑賞してませんが、やっぱイイもんですね~。

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