はからずも

後半は涙ぽろぽろでした。「Little DJ~小さな恋の物語~」。

Little DJ 小さな恋の物語 オリジナル・サウンドトラック

書店で原作本の表紙だけは見ておりまして、主演は神木隆之介君で共演は福田麻由子ちゃん、とだけ確認。こりゃ甘酸っぱい恋の話になるだろうと予想し、後は一切予備知識を入れずに映画館へ向かいました。珍しく苫小牧でも本日封切りでホッとしましたよ。

いやぁ、少年期まっただ中の神木君いいですねえ。中1という微妙な年頃の恋の話なんて、昔の自分を思い返すとドキドキしてしょうがない。そして麻由子ちゃんはひたすら可愛い。ダメ押しで゛彼女はイイ子だ”を強調するために用意されたような配役があったくらいだし。綾波レイみたいな登場の仕方で思わず苦笑したけど、これはさすがにそういう製作意図はないですよね、たぶんね。

ただ、あまりにも切ない結末が用意されていて、これは冒頭から分かる仕組みになってます。神木君の役も麻由子ちゃんの役も、中学生というより小学生の恋だと思った方が、その行動の描かれ方からしてしっくりくるかも。ま、親子連れで観ても安心ってコトです。

函館とその近郊が舞台ということで(北海道ではおなじみの方々も出演されてましたし)飽きずに観てましたけれども、『単に昔からよくあるタイプのベタな悲恋話じゃないの?』との思いが頭をもたげそうになってました。が、そんなコトでくじけちゃイケマセン。後半ようやく物語が進行するに連れ次々と押し寄せる泣かせポイントにうかうかと涙腺がゆるみ、最後の最後に明かされるエピソードにドバッと涙溢れ頬をツツーッ。ワタシはそんな感じで、場内が明るくなってからも帽子を目深に被り余韻に浸っていたのでした。ちょっと照れましたが。

観るまで全く知らずにいたのですが(だから嬉しかったのですが)広末さん出てたんですね。29歳の役は実年齢より若く見えがちな彼女にゃアレだなあとは思いますが、言わば神の視点で映画を観ていた我らには暖かい気持ちで見守ることの出来る、幸せな役柄だったのではないかと思います。

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