導きの星

数ヶ月前にAmazonから入手してあった小川一水「導きの星」を、ようやく先日読了。なるべくネット上でのレビューは見ないようにしていたのだけれど、つい目に入った中で”後半失速”みたいに書かれていたのがどうにも気になっていました。読み進めつつ、いつ失速するのかと思いきやグングン疾走感を増し、見事なエンディングとなったように思います。先入観なしで読まなきゃなあ。

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↑2巻だけ楽天なのは、なぜかAmazonだと画像がないためでゴザイマス。

2002年から2003年にかけて刊行された「導きの星」とは……。人類が統一政体を成してから数百年後の話。銀河系に進出した人類が異星人の文明発展を見守る組織<外文明支援省>に所属する主人公が、リス型生物の棲む惑星を管理し、歴史のターニングポイントごとに干渉し(してしまって)、たかだか数百年で文明のあけぼのから宇宙航行能力まで授けてしまう。しかしその背景には……というお話。圧巻のラストに至り、まさにセンス・オブ・ワンダーを感じる作品でありました。

手にした当初はいかにも少年向きな表紙絵だな、なんて印象でしたが読み終えた今はしっくりきます。アバターに対抗出来る国産SF映画を作るならゼヒ「導きの星」を3Dで、この表紙絵、そして各章扉絵の雰囲気を活かしていただきつつ、どうかひとつ。

小川一水作品はまだまだ既刊本で読み終えてないのがあって、これからの楽しみです。もうじき「天冥の標」2も出るようで、そちらも実に待ち遠しい限り。